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シティ、第4四半期は18億ドルの赤字 今後2年で2万人削減へ

配信日時:2024/01/13 01:20 配信元:REUTERS

[12日 ロイター] - 米金融大手シティグループが12日発表した2023年第4・四半期決算は18億ドルの赤字となった。特別費用や引当金など38億ドルの費用計上が響いた。マーク・メイソン最高財務責任者(CFO)は抜本的な組織再編の一環で、今後2年間で2万人を削減すると発表した。

メイソンCFOは、メキシコのリテール部門バナメックスの新規上場に伴いさらに4万人を削減する見通しで、最終的に世界の従業員数を現在の23万9000人から18万人の水準にすることを目指すと述べた。

シティは今年、離職手当や組織再編関連費用として7億─10億ドルを計上すると想定する。

ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は2024年がシティにとり「転換点の年」になると言明した。

シティの株価は序盤の取引で一時3%超上昇。その後は上げ幅を縮小し、約0.6%高で推移している。

第4・四半期の収入は3%減の174億ドルだった。

マーケット部門(トレーディング)の収入は19%減の34億ドル。フィクストインカムが25%の減収となったことが響いた。

バンキング部門の収入は22%増の9億4900万ドル。投資銀行業務の手数料上昇が押し上げ要因となった。

米パーソナルバンキング部門の収入も12%増の49億ドル。リテールバンキングやクレジットカード業務が好調だった。

ウェルスマネジメント部門の収入は3%減の17億ドルだった。

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