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ブラジル12月物価、インフレ目標圏内に鈍化 20年以来初めて

配信日時:2024/01/12 10:46 配信元:REUTERS

[サンパウロ 11日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が11日発表した2023年12月の消費者物価指数は前年同月比4.62%上昇した。市場予想の4.54%を超えたものの、11月よりも伸びは鈍化し、20年以来初めてブラジル中央銀行のインフレ目標圏(1.75―4.75%)に収まった。

前月比上昇率は0.56%で、市場予想の0.48%よりも高い伸びだった。食品と飲料の値上がりが影響したほか、政府が懸念する航空運賃の急騰も大きな要因となった。

キャピタル・エコノミクスの新興市場担当エコノミスト、キンバリー・スペルフェクター氏は今回の消費者物価指数の発表を受けて「中銀が今月末に開く金融政策委員会で50ベーシスポイント(bp)の追加利下げをする決め手になる」と話した。

パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は、食品や飲料の値上がりは驚きだが一時的なものとみて、中銀が短期的には金融緩和のペースを加速させる余地さえあると述べた。

中銀は23年8月、金融緩和に転換。現在までの利下げ幅は計200bpに及び、今後2回の政策委員会でそれぞれ50bp引き下げる可能性を既に示唆している。

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