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印タタ・コンサルタンシーCEO、需要巡る不透明感を懸念

配信日時:2024/01/12 10:10 配信元:REUTERS

Sai Ishwarbharath B

[ベンガルール 11日 ロイター] - インドのソフトウエアサービス大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は、根強いインフレと景気後退(リセッション)が顧客の支出を圧迫しているとし、今後2四半期間はITサービス需要の回復は期待できないとの見方を示した。

同社のクリチバサン最高経営責任者(CEO)は決算後の会見で「われわれの観点では、(マクロの)状況はあまり変わっていない」と述べた。

米国の金利引き下げを巡る楽観的な見方は、企業による新たな設備投資判断などにつながっていないと説明した。

TCSの第3・四半期の連結ベースの純利益は、前年比2%増の1105億8000万ルピー(13億3000万ドル)だった。これには、エピック・システムズ社による企業機密訴訟に関連した95億8000万ルピーの減損費用が含まれる。

第3・四半期の獲得案件は総額81億ドルで、第2・四半期の112億ドルから減少した。それ以前の3四半期はいずれも100億ドルを超える案件を確保していた。

総売上高は4%増の6058億3000万ルピーで、アナリスト予想の6014億7000万ルピーを上回った。英国市場の売上高は8.1%増加した。

一方、北米の売上高は3%減、欧州は0.5%増に留まった。

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