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ユーロ圏、景気後退の可能性 見通し厳しい=ECB副総裁

配信日時:2024/01/10 19:25 配信元:REUTERS

[フランクフルト 10日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は10日、ユーロ圏が昨年第4・四半期に景気後退(リセッション)に陥っていた可能性があると指摘、先行きは依然厳しいと述べた。

最近急速に鈍化したインフレ率は今後、一時的に上昇する可能性が高いとの見方を示した。

副総裁はマドリードで「軟調な指標を踏まえると、12月も経済は縮小した。昨年下期にテクニカル・リセッションに陥った可能性と目先の見通しが厳しいことが裏付けられた」と指摘。「入ってくるデータを見ると、今後の見通しは依然不透明で下方に傾いている」と述べた。

景気低迷は広範囲に及んでおり、特に建設業と製造業が大きな打撃を受けている。サービス業も今後数カ月で同様の状態に陥る可能性が高いという。

金融政策については新たな見通しを示さず、4%の中銀預金金利が「十分に長い期間」維持され、インフレ率を目標の2%に戻す助けになると改めて表明した。

インフレ率については「エネルギーのプラスのベース効果が始まるほか、エネルギー関連の補償措置が失効するため、インフレ率は一時的に上昇するだろう」との認識を示した。

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