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NY外為市場=ユーロ上昇、米利下げ時期探る動き継続 薄商い

配信日時:2023/12/27 06:15 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約4カ月ぶりの高値を付ける中、ドル指数が下落した。米国のインフレ率が目標の2%に近づく中、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに着手する時期の手がかりを得ようとする動きが続いている。

ただ、この日はクリスマスの祝日明けであることに加え、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの市場がボクシングデ―で休場となっているため、商いは薄かった。

多くのアナリストは米経済は2024年に大きく減速すると予想。同時に、FRBはフェデラルファンド(FF)金利と現実的なインフレ率との差が拡大しすぎないように配慮するとも予想されている。

インフレ率がFRBの基準金利をはるかに上回るスピードで低下すれば、FRBの意図以上に金融引き締めが強まり、経済の「ハードランディング(強行着陸)」のリスクが高まる可能性がある。アクション・エコノミクスのアナリストは「インフレは引き続き低下すると予想されている。実質金利が受動的に引き締まる事態を防ぐために、FRBは6月までに利下げに着手する」との見方を示している。

この日発表の経済指標では、米連邦住宅金融庁(FHFA)の10月の米住宅価格指数(季節調整済み)が前年同月比で6.3%上昇と、9月の6.2%(改定値)から伸びが加速。米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズ発表の10月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、全国の住宅価格指数が前年同月比4.8%上昇と今年最大の上昇率を記録した。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.18%安の101.44。年初からの下落率は1.98%になる見込み。

ユーロは対ドルで0.20%高の1.1045ドルと、8月10日以来の高値を更新。年初からの上昇率は3.08%になる見通し。

ドルは対円で0.06%高の142.47円。年初からは8.68%上昇となる見込み。

暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが3.36%安の4万2130ドル。

ドル/円 NY午後4時 142.42/142.45

始値 142.37

高値 142.63

安値 142.25

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1040/1.1044

始値 1.1012

高値 1.1044

安値 1.1009

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