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中国鉄鋼需要、24年は前年比1.7%減に=シンクタンク

配信日時:2023/12/22 13:59 配信元:REUTERS

[北京 22日 ロイター] - 中国政府系シンクタンクの冶金工業計画研究院(MPI)は22日、中国の鉄鋼需要について、今年に前年比3.3%減少し、来年もさらに1.7%減少するとの見通しを示した。建設活動の大幅な落ち込みが背景。

記者会見した当局者によると、今年の鉄鋼消費は8億9000万トンが見込まれ、過剰生産になるという。

先週発表された公式データによると、2023年1─11月の中国の粗鋼生産は前年比1.5%増の9億5214万トンだった。

また今年これまでの鉄鋼製品輸出は8266万トンで、16年以来の高水準となり、従来予想を上回っている。

MPIによると、多額の債務を抱える不動産セクターに圧迫され、建設用鋼材の需要は今年、前年比で4.8%減の5億0600万トンになる見通し。

24年の鉄鋼需要は8億7500万トンに減少する見通し。建設用鋼材の需要は4%減少する見込み。

インフラセクターの需要が不動産市場による影響を一部補うという。

また、24年の鉄鋼輸出は海外の経済成長鈍化に伴い、やや減少する可能性がある。

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