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前場の日経平均は大幅続伸、一時600円高 日米中銀会合通過で安心感

配信日時:2023/12/20 12:00 配信元:REUTERS

[東京 20日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比580円02銭高の3万3799円41銭と大幅に続伸した。日米の中銀イベントを無難に通過した安心感から幅広く物色され、取引時間中のバブル後高値に接近する場面もあった。 日経平均は247円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大した。朝方にはまとまった先物の買いが観測され、上昇に弾みがついた。一時604円67銭高の3万3824円06銭に上昇し、バブル後の高値3万3853円46銭まで約30円に迫った。

市場では「心理的節目を上抜けたことに加え、目先の不透明感がなくなりショートカバーが入りやすい」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との声が聞かれた。 為替の円安基調が自動車など輸出関連株を中心に支援。金利が低下基調にある中、銀行株は朝方は弱かったが、指数の上昇とともに持ち直した。このところ強かった半導体関連はまちまちだった。 TOPIXは1.08%高の2359.05ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0964億9300万円だった。東証33業種では、値上がりは機械や化学、証券など31業種で、値下がりは電気・ガスと倉庫・運輸関連の2業種だった。 ファーストリテイリングが大幅高となり、1銘柄で指数を137円押し上げた。トヨタ自動車はしっかり。信越化学工業は年初来高値を更新した。一方、関西電力や東京瓦斯は軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1184銘柄(71%)、値下がりは425銘柄(25%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。

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