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現金ファンドから資金流出、株式に流入=BofA週間調査

配信日時:2023/12/16 01:20 配信元:REUTERS

[ロンドン 15日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチが15日に発表したEFPRのデータを基にした週間調査によると、13日までの1週間に現金ファンドから310億ドル流出し、8週ぶりの流出となった。一方、株式ファンドには253億ドル流入した。

利下げへの期待から株式や債券の価格が上昇したのが要因。

過去8週分の株式への資金流入は計740億ドルで、8週合計としては2022年3月以来の大きさだった。BofAはリポートで、市場は「全く誤りのない米連邦準備理事会(FRB)に結集している」とした。

FRBは13日に最終日を迎えた連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想されていた通り政策金利を据え置いた。パウエル議長が今回の利上げ局面は終わった可能性があると述べ、当局者による最新の経済見通しでは24年に合計75ベーシスポイント(bp)の利下げの可能性が示唆された。

BofAは消費者物価指数(CPI)のコアインフレ率(今年11月は4.0%)が失業率(11月は3.7%)を上回った時にFRBが利下げしたのは過去90年で5回しかないと指摘。これらは第二次世界大戦中の1942年と、69年から81年の間に起きた4回の景気後退(リセッション)の際だ。

13日に発表されたFRBの金融政策決定は株式と債券の世界的な上昇に弾みをつけた。

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