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暗号資産リスクの回避、規制とインフラが必要=IMF専務理事

配信日時:2023/12/14 13:17 配信元:REUTERS

[ソウル 14日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は14日、暗号資産(仮想通貨)は金融安定性にリスクをもたらすため規制する必要があるの考えを示した。

ソウルで開催されたデジタル通貨に関する韓国政府・中央銀行との合同会議の冒頭で演説し、「暗号資産の高い普及率がマクロ金融の安定性を損なう可能性があるという課題がある」と指摘。普及が進むと、金融政策伝達の効果や資本フロー管理措置、財政の持続可能性に影響を与える可能性があるとした。

「われわれの目標は暗号資産のリスクを回避するためのルールや、その一部技術を活用したインフラを提供することにより、より効率的で相互運用性が高く、利用しやすい金融システムをつくることだ」と述べた。

その上で「(ルールは)以前の世界に戻すものでも、イノベーションをつぶすものでもない」と述べ、イノベーションを促進するような規制を見据えていることを示唆した。

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