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米FRB、バランスシート縮小の終了時期は未定=パウエル議長

配信日時:2023/12/14 11:31 配信元:REUTERS

Michael S. Derby

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が来年の利下げを視野に入れる中でも、パウエル議長は13日、バランスシート縮小を終了する時期はまだ決定していないと述べた。

連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で「現時点で量的引き締め(QT)のペース変更は協議していない」と語った。

FRBは昨年以降、利上げを補完する取り組みとしてバランスシートを縮小してきた。保有する国債と住宅ローン担保証券を毎月1000億ドル弱削減しており、保有残高は昨年夏の9兆ドル弱から現在は7兆7000億ドルに減っている。

パウエル議長は会見で、金利政策とバランスシートの措置はほとんどのシナリオで独立して機能していると指摘した。これはFRBが金利を引き下げてもバランスシート縮小は引き続き進める可能性があることを意味する。

市場関係者の多くはQTの行方を探るバロメーターとしてFRBのリバースレポファシリティーに注目している。主にMMF(マネー・マーケット・ファンド)からキャッシュが流入するこのファシリティーは、過剰流動性を示すとみられており、残高は2022年末の2兆6000億ドルから13日時点で8230億ドルまで減少している。

一部のFRB当局者はリバースレポがゼロになる可能性もあると考えており、市場関係者の間ではそのタイミングでFRBがQTを終了するとの見方もある。

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