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1―3月期のヘッジファンド新規資金流入、最大はCTA=調査会社

配信日時:2023/12/14 10:26 配信元:REUTERS

Nell Mackenzie

[ロンドン 13日 ロイター] - 調査会社プレキンが13日に公表したリポートによると、今年の1―3月期に投資資金の新規の資金流入が最も多かったヘッジファンドは、相場の流れに追随する「順張り」の商品投資顧問(CTA)で、純流入額は131億ドルだった。

CTAに次いで流入額が多かったのはニッチ戦略を採るヘッジファンドで、同期の純流入額は110億ドル。

一方、株式取引やイベントドリブンといった戦略を採用しているヘッジファンドは同期に運用資産残高(AUM)が減少。世界の全種類のヘッジファンドでみるとAUMは1―3月の増加が5%程度にとどまった。

プレキンは「ヘッジファンドへの投資は、相場上昇時の資金流入よりも相場下降時の解約の方が、ペースが速い」と指摘した。

ヘッジファンドの資金動向は、過去5年間(20四半期)のうち12四半期で流出が流入を上回った。最も解約が多かったのは2018年末から20年第2・四半期にかけてで、この7四半期の純流出は2056億ドルに上った。

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