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米金利先物、来年3月利下げ確率77%に上昇 FOMC受け

配信日時:2023/12/14 06:30 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 13日の米金利先物市場で、米連邦準備理事会(FRB)が来年3月に利下げを開始するという観測が高まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やFRBが公表した最新の金利・経済見通しで、今回の利上げサイクル終了の可能性が示されたことに反応した。

市場が織り込む3月利下げ開始の確率は77%と、FOMC声明と最新の見通し発表前の約40%から上昇した。

また、LSEGのフェドウォッチによると、市場が織り込む2024年の利下げ幅は100%ポイント超となった。

FRBは12日─13に開いたFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。据え置きは3会合連続。金利・経済見通しでは、19人の政策担当者のうち17人が2024年末には政策金利が現在よりも低下するとの予想を示した。24年末のFF金利見通し中央値は4.6%。

ジェフリーズの米国エコノミスト、トム・シモンズ氏はメモで「FOMC声明は過去2回分からさほど変わっていないが、微妙な修正はかなりの重みを持っている」と指摘。声明で、適切となり得る追加的な金融引き締めの決定に関する表現に「あらゆる(any)」という文言が追加されたことについて「追加引き締めが必要という確信が薄れつつあることを示唆している」と述べた。

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