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来年の新興国市場、FRB利下げなど追い風に明るい見通し=アムンディ

配信日時:2023/11/17 09:01 配信元:REUTERS

Anisha Sircar

[16日 ロイター] - 欧州最大の資産運用会社アムンディ傘下のアムンディ・インベストメント・インスティテュートで新興国マクロ戦略責任者を務めるアレッシア・ベラルディ氏は、来年は新興国市場に明るい見通しを持っていると明かした。先進国よりも経済状況が良くなることや、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が理由だ。

ベラルディ氏はロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで、FRBが来年半ばに利下げを開始する公算が大きく、それが新興国にはプラスに働くと発言。米国は来年前半に景気後退の様相を呈すると見込んだ上で「米国(経済の)大幅な減速を踏まえると、成長プレミアムは新興国の優位性が高まっている」と主張した。

アジアについてベラルディ氏は、中国の景気鈍化にもかかわらず全体として底堅く推移していると指摘し、政策の組み合わせが他の地域ほど引き締め的ではないので、興味をそそる機会を提供しているとの見方を示した。

ベラルディ氏は、資金配分の観点では株式投資を慎重かつ段階的に増やしていくとしつつ、最初は質と成長力を優先してインドと日本を重視すると説明した。

またベラルディ氏は極めて過小評価状態にある新興国通貨として、キャリートレードの調達通貨に活発利用されているインドルピーとインドネシアルピアなどを挙げ、これらは来年投資妙味が増すと強調した。

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