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高金利続ける必要性、市場は十分に理解せず=グリーン英中銀委員

配信日時:2023/11/16 20:09 配信元:REUTERS

Andy Bruce David Milliken

[ロンドン 16日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン政策委員は16日、政策金利がしばらく制限的な水準にとどまらざるを得ない可能性を世界の投資家は十分に理解していないとの見方を示した。

より高い金利が必要になる構造的な変化が過去数年で主要国・地域で起きたとし「世界の市場では、これについてあまり認識されていないと思う」とブルームバーグ・テレビに語った。

グリーン氏は過去2回の金融政策委員会(MPC)で利上げに投票している。

英国でどのくらいの期間金利が制限的な水準にとどまる必要があるかはデータ次第だと指摘。「経済が構造的に少し変わってきている可能性を考える理由がある。これは(金利を)より長く制限的な水準に保つ必要があるかもしれないことを示唆している」と語った。

英中銀は利下げについて協議していないと言明した。

今週の物価・雇用指標でサービス価格と賃金の伸びが鈍化したのは、中銀には「良いニュース」としながらも「インフレ持続を懸念する理由がまだあると思う」と述べた。

12月14日のMPCでどのような投票をするかとの質問に対し、これから発表される経済指標を確認したいと答えた。

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