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Professor Jo氏インタビュー:韓国のWeb3市場における洞察【フィスコ・マーケットレポーター】
配信日時:2023/11/16 18:00
配信元:FISCO
*18:00JST Professor Jo氏インタビュー:韓国のWeb3市場における洞察【フィスコ・マーケットレポーター】
以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(X@web3tama / 以下、タ)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
主に英語で発信されるweb3分野の一次情報はまだ十分に日本語化されているとは言えません。こうした中で、常に最先端の情報に触れ、情報発信するインフルエンサーたちはどのような経歴を持ち、どのような事を考え、行動しているのでしょうか?
今回、Undefined LabsのCEOであり、イベントスピーカーや開発コミュニティのリーダーであるProfessor Jo(X@0xProfessorJo / 以下、ジ)にインタビューしました。
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※2023年11月16日に執筆
タ「まずはじめに、Professor Joさんの元々のお仕事やweb3に関わったきっかけなど、簡単に自己紹介お願いします。」
ジ「私はジョ・ドンヒョンと言いまして、クリプトの世界ではジョ教授(Professor Jo)としても知られています。クリプトの世界への私の旅は、2021年初頭に 『DeFiとは何か、伝統的な金融にどのような影響を与えるのか?』というタイトルの記事から始まりました。私は以前、韓国の証券会社で投資マネージャーとして働いていましたが、10年間同じルーティンが続き、つまらないと感じていました。発展途上国により強固な金融インフラを提供する手段としては特に、です。この記事に出会ってからわずか3ヵ月後、私は10年間勤めた会社を辞め、BNBチェーンの有名DeFiプロトコルに参画するという重大な決断を下しました。この決断は大成功を収め、私はUndefined Labsを設立するに至りました。」
タ「既存の金融業界からの転身だったのですね。そうして生まれたUndefined Labsについても教えてください。」
ジ「Undefined Labsは、DeFiマキシマリストとWeb3ネイティブの開発者が集まり、マーケットインサイトや最新トレンド情報を共有し、オンチェーンデータを分析する研究コミュニティとして始まりました。私たちの発見は、韓国のクリプト市場に合わせた研究論文として発表されました。私はこのコミュニティを率いる最前線に立ち、約25,000人のクリプトファンから注目を集めてきました。私たちの主な使命は、アジア・ビルダーズ・ハブ全体で分断されたリソースを統合し、アジア全域で活気あるクリプトコミュニティを育成することです。」
タ「Undefined Labsは韓国では既に大きな影響力を持っていますが、アジア全体を視野に入れているのですね。さて韓国以外で日本にも数年前にバックパッカーとして来られ、色んなネットワークを作られたと聞きました。日本のコミュニティや市場はJoさんの目のどのように映りましたか?」
ジ「開発者コミュニティをさらに強化するため、私は『Undefined Hacker House』ハッカソンを開始しました。このイベントは、日本市場における当社のネットワークを大幅に拡大し、各クリプトコミュニティ内の多様な感情や文化に関する貴重な洞察機会を与えられたと思います。
最初の大きな動きとして日本に焦点を当てるという私の決断は、最近の日本の税法の改正によってもたらされました。注目すべきは、web2コングロマリットが2022年第4四半期にこの市場の開拓を始めたことです。私は、日本が次のクリプト・ホット・スポットになる可能性を予見していました。web2の新興企業への資金流入は、差し迫ったdApp供給の急増を示唆しています。さらに、暗号通貨に対する税制が個人にとってより有利になれば、必然的にクリプトサービスへの需要が高まるでしょう。サブカルチャーの宝庫である日本は、世界のクリプトエコシステムの中でニッチな独自路線を切り開く準備が整っています。
多くのアナリストは、現在の日本市場と、クリプトエコシステムの急成長を目の当たりにした2021年の韓国市場の類似性を指摘していいます。両市場の供給力学が驚くほど似ていることは私も同感ですが、日本の需要サイドはまだ完全に成熟しておらず、花開くにはしばらく時間が必要だと思います。」
タ「様々な側面から日本市場のポテンシャルを感じられたのですね。一方で、韓国のweb3についても教えていただけますか?韓国のクリプトコミュニティが現在直面している主な課題や目指している方向性はどのようなものでしょうか。」
ジ「クリプトの新規参入者が既存コミュニティに入ることを阻む障壁が大きな課題でした。しかし、様々な業界のweb2専門家からなる新しいコミュニティの出現により、パラダイムシフトが起きています。この新たな才能と専門知識の注入は、シーンに新たな息吹を吹き込みました。その結果、単に価格変動を追うのではなく、クリプトの世界から生まれる基礎技術や革新的なコンセプトを理解することに再び焦点が当てられています。韓国コミュニティの成長を促進するための私たちのアプローチは簡単です。情熱的なクリプトファンを特定し、コラボレーションを作り、共に価値を生み出すようにします。アジア全域に広範なリソースを持つ当社は、お客様が直面するかもしれない課題に対するソリューションを提供できる立場にあります。私たちは、個人レベルであれ企業レベルであれ、お客様とパートナーシップを組むことを通じて戦略を実行し、具体的な価値を創造します。」
タ「きっと熱量の高いクリプトファンと参入者の架け橋のような存在なのですね。日本と韓国のweb3について、それぞれ先進的だと感じる点を教えてください。」
ジ「20年以上にわたり、日本の一人当たりGDPは30,000ドルを超えています。この経済的安定は、日本人に幅広い趣味を探求する機会を提供し、多様な嗜好に富んだ文化を育んできました。この多様性は日本文化に深く根付いており、日本のクリプト市場の特徴となっています。日本発のイノベーションは、既存のユーザーにとって新鮮に感じられています。日本ではクリエイティビティが盛んで、他国とは一線を画していると思います。
対照的に、韓国はweb3文化をいち早く取り入れた国です。韓国は、専門家やクリプトファンの強固なコミュニティを誇っています。これらの人々は新しいテクノロジーに情熱的なだけでなく、オープンマインドで、斬新なアイデアやコンセプト、国際的な視点をすぐに受け入れます。この開放性と先進的なアプローチは、韓国市場のユニークな本質を表しています。」
タ「日本の安定感が生み出した多様性によるクリエイティビティと、韓国のオープンマインドによる先進的なアプローチ。どちらも素晴らしく、融合することでさらに大きな価値が生まれそうです。最後に、Joさんは日本市場でどのような機会を探していますか?」
ジ「韓国市場にご興味のある個人・企業の皆様、Undefined Labsでは韓国進出をサポートやコラボレーションイベントの開催お手伝いしています。『Undefined Hacker House』のような取り組みを通じて、日韓のWeb3ファンが集まり、洞察を共有し、インパクトのある異文化コラボレーションを促進できるプラットフォームを確立してきました。私は最近、日本の優れたクリエイティブ・スタジオであるムラサキのメンバーになりました。私たちは、日本と韓国の両市場に存在する潜在的なビジネスチャンスを掘り起こすことを目的としています。両国のエリート開発者の専門知識を結集することで、日本と韓国のweb3開発者に新たな道を切り開くように頑張っています。」
以上
<TY>
主に英語で発信されるweb3分野の一次情報はまだ十分に日本語化されているとは言えません。こうした中で、常に最先端の情報に触れ、情報発信するインフルエンサーたちはどのような経歴を持ち、どのような事を考え、行動しているのでしょうか?
今回、Undefined LabsのCEOであり、イベントスピーカーや開発コミュニティのリーダーであるProfessor Jo(X@0xProfessorJo / 以下、ジ)にインタビューしました。
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※2023年11月16日に執筆
タ「まずはじめに、Professor Joさんの元々のお仕事やweb3に関わったきっかけなど、簡単に自己紹介お願いします。」
ジ「私はジョ・ドンヒョンと言いまして、クリプトの世界ではジョ教授(Professor Jo)としても知られています。クリプトの世界への私の旅は、2021年初頭に 『DeFiとは何か、伝統的な金融にどのような影響を与えるのか?』というタイトルの記事から始まりました。私は以前、韓国の証券会社で投資マネージャーとして働いていましたが、10年間同じルーティンが続き、つまらないと感じていました。発展途上国により強固な金融インフラを提供する手段としては特に、です。この記事に出会ってからわずか3ヵ月後、私は10年間勤めた会社を辞め、BNBチェーンの有名DeFiプロトコルに参画するという重大な決断を下しました。この決断は大成功を収め、私はUndefined Labsを設立するに至りました。」
タ「既存の金融業界からの転身だったのですね。そうして生まれたUndefined Labsについても教えてください。」
ジ「Undefined Labsは、DeFiマキシマリストとWeb3ネイティブの開発者が集まり、マーケットインサイトや最新トレンド情報を共有し、オンチェーンデータを分析する研究コミュニティとして始まりました。私たちの発見は、韓国のクリプト市場に合わせた研究論文として発表されました。私はこのコミュニティを率いる最前線に立ち、約25,000人のクリプトファンから注目を集めてきました。私たちの主な使命は、アジア・ビルダーズ・ハブ全体で分断されたリソースを統合し、アジア全域で活気あるクリプトコミュニティを育成することです。」
タ「Undefined Labsは韓国では既に大きな影響力を持っていますが、アジア全体を視野に入れているのですね。さて韓国以外で日本にも数年前にバックパッカーとして来られ、色んなネットワークを作られたと聞きました。日本のコミュニティや市場はJoさんの目のどのように映りましたか?」
ジ「開発者コミュニティをさらに強化するため、私は『Undefined Hacker House』ハッカソンを開始しました。このイベントは、日本市場における当社のネットワークを大幅に拡大し、各クリプトコミュニティ内の多様な感情や文化に関する貴重な洞察機会を与えられたと思います。
最初の大きな動きとして日本に焦点を当てるという私の決断は、最近の日本の税法の改正によってもたらされました。注目すべきは、web2コングロマリットが2022年第4四半期にこの市場の開拓を始めたことです。私は、日本が次のクリプト・ホット・スポットになる可能性を予見していました。web2の新興企業への資金流入は、差し迫ったdApp供給の急増を示唆しています。さらに、暗号通貨に対する税制が個人にとってより有利になれば、必然的にクリプトサービスへの需要が高まるでしょう。サブカルチャーの宝庫である日本は、世界のクリプトエコシステムの中でニッチな独自路線を切り開く準備が整っています。
多くのアナリストは、現在の日本市場と、クリプトエコシステムの急成長を目の当たりにした2021年の韓国市場の類似性を指摘していいます。両市場の供給力学が驚くほど似ていることは私も同感ですが、日本の需要サイドはまだ完全に成熟しておらず、花開くにはしばらく時間が必要だと思います。」
タ「様々な側面から日本市場のポテンシャルを感じられたのですね。一方で、韓国のweb3についても教えていただけますか?韓国のクリプトコミュニティが現在直面している主な課題や目指している方向性はどのようなものでしょうか。」
ジ「クリプトの新規参入者が既存コミュニティに入ることを阻む障壁が大きな課題でした。しかし、様々な業界のweb2専門家からなる新しいコミュニティの出現により、パラダイムシフトが起きています。この新たな才能と専門知識の注入は、シーンに新たな息吹を吹き込みました。その結果、単に価格変動を追うのではなく、クリプトの世界から生まれる基礎技術や革新的なコンセプトを理解することに再び焦点が当てられています。韓国コミュニティの成長を促進するための私たちのアプローチは簡単です。情熱的なクリプトファンを特定し、コラボレーションを作り、共に価値を生み出すようにします。アジア全域に広範なリソースを持つ当社は、お客様が直面するかもしれない課題に対するソリューションを提供できる立場にあります。私たちは、個人レベルであれ企業レベルであれ、お客様とパートナーシップを組むことを通じて戦略を実行し、具体的な価値を創造します。」
タ「きっと熱量の高いクリプトファンと参入者の架け橋のような存在なのですね。日本と韓国のweb3について、それぞれ先進的だと感じる点を教えてください。」
ジ「20年以上にわたり、日本の一人当たりGDPは30,000ドルを超えています。この経済的安定は、日本人に幅広い趣味を探求する機会を提供し、多様な嗜好に富んだ文化を育んできました。この多様性は日本文化に深く根付いており、日本のクリプト市場の特徴となっています。日本発のイノベーションは、既存のユーザーにとって新鮮に感じられています。日本ではクリエイティビティが盛んで、他国とは一線を画していると思います。
対照的に、韓国はweb3文化をいち早く取り入れた国です。韓国は、専門家やクリプトファンの強固なコミュニティを誇っています。これらの人々は新しいテクノロジーに情熱的なだけでなく、オープンマインドで、斬新なアイデアやコンセプト、国際的な視点をすぐに受け入れます。この開放性と先進的なアプローチは、韓国市場のユニークな本質を表しています。」
タ「日本の安定感が生み出した多様性によるクリエイティビティと、韓国のオープンマインドによる先進的なアプローチ。どちらも素晴らしく、融合することでさらに大きな価値が生まれそうです。最後に、Joさんは日本市場でどのような機会を探していますか?」
ジ「韓国市場にご興味のある個人・企業の皆様、Undefined Labsでは韓国進出をサポートやコラボレーションイベントの開催お手伝いしています。『Undefined Hacker House』のような取り組みを通じて、日韓のWeb3ファンが集まり、洞察を共有し、インパクトのある異文化コラボレーションを促進できるプラットフォームを確立してきました。私は最近、日本の優れたクリエイティブ・スタジオであるムラサキのメンバーになりました。私たちは、日本と韓国の両市場に存在する潜在的なビジネスチャンスを掘り起こすことを目的としています。両国のエリート開発者の専門知識を結集することで、日本と韓国のweb3開発者に新たな道を切り開くように頑張っています。」
以上
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