午後3時のドルは151円前半、円安一服 豪ドル下落
Shinji Kitamura
[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤と変わらずの151円前半で取引されている。豪ドル/円が1年ぶり高値から反落したことで、円が他通貨に対しても底堅い動きとなった。
きょう動きが目立ったのは豪ドル。対円で前日海外の98円半ばから97円後半へ、対米ドルでも3カ月ぶり高値となった前日海外の0.65ドル半ばから、0.64ドル後半へ下落した。
豪統計局が発表した10月就業者数は、市場の事前予想を上回った。しかし、失業率が小幅に上昇するなど「労働市場のひっ迫ぶりが一時ほどではなくなってきた」(外銀アナリスト)ことから、追加利上げの期待感を強める内容にはならなかったという。
就業者数が上振れた背景として、憲法改正を問う国民投票が実施されたことが「一時的な雇用の上振れにつながった可能性がある」(ウエストパック銀行)との声も出ていた。
豪では先月14日、先住民を「最初のオーストラリア人」と認めること、先住民が影響を受ける問題を政府に諮問する組織「議会への声」設立の是非などを問う国民投票が行われ、反対多数で否決された。
対豪ドルでドルと円が同時に買われたことで、ドル/円は151円前半で売買が交錯した。前日164円台と15年ぶり高値をつけたユーロ/円も163円後半へ反落した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 151.30/151.31 1.0836/1.0840 163.97/164.01
午前9時現在 151.20/151.22 1.0854/1.0855 164.12/164.13
NY午後5時 151.35/151.38 1.0847/1.0849 164.20/164.21