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独シーメンス・エナジー、風力タービン事業見直し 黒字化に向け

配信日時:2023/11/16 13:54 配信元:REUTERS

Christoph Steitz

[ミュンヘン 15日 ロイター] - ドイツのエネルギー大手シーメンス・エナジーは15日、苦戦している風力タービン事業について、一部の市場や製品から撤退する可能性があると表明した。風力タービン子会社シーメンス・ガメサの黒字化に向けた取り組み。

シーメンス・エナジーは、ガメサ社の品質問題に伴って2023年9月期通期に純損益が46億ユーロ(約50億ドル)の赤字となった。

シーメンス・エナジーは14日、独政府による保証を含む民間銀行からの120億ユーロの融資枠を確保した。

独政府は化石燃料から再生可能エネルギーに転換を図る上で、ガスタービンや風力タービンなどの主要機器の製造を手掛けるシーメンス・エナジーを重要企業とみなしている。

だが、6月にガメサ社の風力タービンの品質問題が予想よりも深刻なことが明らかになると、グループの業績の首を絞める形となった。この問題に伴い、ガメサは24年9月期通期に20億ユーロの営業赤字になる見通し。

シーメンス・エナジーのブルッフ最高経営責任者(CEO)は「今後はどのような市場でどのような製品が出回っているかを徹底的に調査する必要がある」と指摘した。

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