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米下院委、アップルに番組終了の説明要求 企画内容で中国配慮か

配信日時:2023/11/16 13:47 配信元:REUTERS

[ワシントン 15日 ロイター] - 米アップルがストリーミングサービスで配信していたコメディアンのジョン・スチュワート氏の時事番組を突然終了した件について、米下院の特別委員会が同社に説明を求めたことが、15日に公開された書簡で明らかになった。書簡は、中国に関連した内容を番組で扱おうとしたことが番組打ち切りの背景にある可能性に懸念を示している。

米紙ニューヨーク・タイムズは先月、番組の終了は製作面で行き違いが発生した結果であると伝えた。それによると、スチュワート氏はスタッフに対し、中国や人工知能(AI)を題材にする企画が、アップルの上級役員らの不安を招いていると話したという。

米下院が中国との戦略的競争に関して設立した特別委員会の幹部らは、アップルのクック最高経営責任者(CEO)に送った書簡で「企業は自社のストリーミングサービスに適したコンテンツを決定する権利はあるものの、こうした決定に外国勢力の威圧的な戦術が直接的、または間接的に影響すべきではない」と強調。アップルの関係者らに対し、来月15日までに懸念事項について説明するよう要請した。委員会はスチュワート氏の関係者らとも話す予定。

書簡には委員長である共和党のギャラガー下院議員と、民主党のクリシュナムルティ下院議員が署名。コンテンツ製作者を安心させるため、アップルが自社サービスで「中国共産党や中国に批判的と認識されるコンテンツ」を歓迎すると公約するよう要請した。

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