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独当局、ノボノルディスク製糖尿病薬の禁輸を検討 欧州全域で不足

配信日時:2023/11/16 10:22 配信元:REUTERS

Ludwig Burger

[フランクフルト 15日 ロイター] - ドイツの連邦医薬品医療機器審査局(BfArM)は、デンマークの製薬大手ノボノルディスクの糖尿病治療薬「オゼンピック」の輸出禁止を検討している。

オゼンピックは2型糖尿病の治療薬として承認されているが、ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」と同じ有効成分を含有しているため、減量目的としての処方が増えており、欧州全域で不足している。英国とベルギーは糖尿病治療として確保するために減量目的での使用を一時的に禁じている。

ノボノルディスクが英国、ドイツ、ノルウェー、デンマークで発売したウゴービは生産の障害で数量が限られていることから、オゼンピックへの殺到はほとんど抑制されていない。

BfArMのカール・ブロイッヒ局長はシュピーゲル誌に、現在の対策と国民へのメッセージが効果を示さなかった場合どうするかについて議員たちと協議を進めているとし、禁輸を考慮する意向を示唆した。オゼンピックは他の欧州諸国と米国に輸出されているという。

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