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中銀デジタル通貨に一段と積極的な取り組み必要=IMF専務理事

配信日時:2023/11/16 09:43 配信元:REUTERS

Marc Jones

[ロンドン 15日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は15日、シンガポールでの講演で、各国は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発に一段と積極的に取り組むべきだと訴えた。

世界ではナイジェリアなど11カ国がCBDCを導入し、約120カ国が導入を検討しているが、進展や取り組みは国によって大きく異なり、導入を完全に断念した国もある。

ゲオルギエワ氏はCBDCを巡り「公共セクターが指針を提示しなければならない局面を迎えているのかもしれない」と指摘。「分断に対処しつつ、安全性と効率性を確保する触媒として行動する」必要があると強調した。

さらに同氏は、技術が極めて速いペースで進展する中、各国は将来窮地に追い込まれることを避けるため、今すぐに開発を推進する必要があると主張。導入へ向けた取り組みを航海になぞらえ、「速度を上げるために帆をもう1枚上げる必要がある。世界は大半の人々が想像しているよりも急速に変化している」と語った。

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