Reuters Japan Online Report Business News

米ターゲット、第4四半期利益見通しが予想上回る 在庫減少

配信日時:2023/11/16 08:32 配信元:REUTERS

Siddharth Cavale Ananya Mariam Rajesh

[15日 ロイター] - 米小売り大手ターゲットは15日に示した第4・四半期の利益見通しが市場予想をおおむね上回り、株価が17%超急伸した。サプライチェーン(供給網)関連コストが減少したことや在庫管理の効果が出始めたことが背景。

調整後1株利益見通しは1.90─2.60ドル。中央値はLSEGがまとめたアナリスト予想の2.22ドルを上回った。

既存店売上高は1桁台半ばの減少を見込む。アナリスト予想は3.97%減。

株価は17.8%上昇し、過去4年余りで最大の上昇率を記録。S&P総合500種の上げを主導した。

第3・四半期の粗利益率は27.4%で前年同期の24.7%から上昇した。値引きが少なかったことや、在庫と関連コストが14%減少したことに加え、運賃・サプライチェーン・配送費用の低下が寄与した。

ブライアン・コーネル最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で、消費者は依然として支出しているものの、金利上昇や学生ローンの返済再開、クレジットカード残高増加、貯蓄減少などが重しになっているとして慎重な見方を示した。

同社はホリデーシーズンに低価格の玩具や装飾品の品ぞろえを増やす計画だ。

ニュースカテゴリ