NY市場サマリー(15日)株続伸、ドル・利回りも上昇
<為替> ドルが上昇。朝方発表された米小売売上高は7カ月ぶりに減少したものの、市場予想ほどは落ち込まず、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期がなお不透明であることを強調した。
10月の米小売売上高は前月比0.1%減少した。市場予想(0.3%減)ほどは落ち込まなかったものの、需要鈍化を示唆した。
また、10月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比1.3%上昇した。伸びは前月の2.2%から縮小し、予想の1.9%も下回った。前月比ではガソリン価格が急落する中、3年半ぶりの大幅な下落となり、インフレ圧力が沈静化しつつあることが改めて示された。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.30%上昇した。
円は対ドルで0.66%安の151.37円。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米債利回りが2カ月ぶりの低水準から上昇した。インフレ鈍化の兆しが見られたものの、9月の小売売上高が上方改定されたことを受けた。
米10年債利回りは9ベーシスポイント(bp)上昇の4.531%。30年債利回りは6bp上昇の4.681%。
2年債利回りは10.3bp上昇の4.920%。
BMOキャピタル・マーケッツ債券戦略チームの米金利戦略部門責任者、イアン・リンゲン氏は、15日に発表された米経済指標がまちまちだったことで、米債利回りの大幅な動きが抑制される可能性が高いと指摘。「米債市場はここから横ばいに推移し、週末が近づくにつれて下方バイアスがかかると予想している」と述べた。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 続伸して取引を終えた。卸売物価指数(PPI)統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが終了した可能性があるとの見方が強まった。また、小売り大手ターゲットによる強気の見通しを追い風に小売株が上昇した。
ターゲットは第4・四半期利益見通しがアナリスト予想を総じて上回ったことを受けて急伸。S&P主要消費財指数を押し上げたほか、メーシーズやコールズなど他の小売株も買われた。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米長期金利の上昇や対ユーロでのドル高を背景に、3営業日ぶりに反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比2.20ドル(0.11%)安の1オンス=1964.30ドル。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 需給引き締まり観測の後退を受けて下落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.60ドル(2.04%)安の1バレル=76.66ドル。1月物は1.38ドル安の76.79ドルだった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY午後4時 151.41/151.42
始値 150.26
高値 151.44
安値 150.06
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0841/1.0845
始値 1.0866
高値 1.0885
安値 1.0832
米東部時間
30年債(指標銘柄) 16時40分 100*26.50 4.6982%
前営業日終値 102*02.50 4.6210%
10年債(指標銘柄) 16時40分 99*22.00 4.5392%
前営業日終値 100*15.00 4.4410%
5年債(指標銘柄) 16時40分 101*17.25 4.5244%
前営業日終値 102*00.00 4.4210%
2年債(指標銘柄) 16時40分 100*04.75 4.9182%
前営業日終値 100*10.75 4.8170%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 34991.21 +163.51 +0.47
前営業日終値 34827.70
ナスダック総合 14103.84 +9.46 +0.07
前営業日終値 14094.38
S&P総合500種 4502.88 +7.18 +0.16
前営業日終値 4495.70
COMEX金 12月限 1964.3 ‐2.2
前営業日終値 1966.5
COMEX銀 12月限 2353.8 +40.6
前営業日終値 2313.2
北海ブレント 1月限 81.18 ‐1.29
前営業日終値 82.47
米WTI先物 12月限 76.66 ‐1.60
前営業日終値 78.26
CRB商品指数 276.8169 ‐0.6364
前営業日終値 277.4533