Reuters Japan Online Report Business News

米イルミナ、第2四半期利益・売上高が予想超え 通期見通しは下方修正

配信日時:2023/08/10 12:38 配信元:REUTERS

[9日 ロイター] - 遺伝子解析装置(シーケンサー)を手掛ける米イルミナが9日発表した第2・四半期決算は、調整後利益が0.32ドルとなり、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の0.02ドルを上回った。シーケンサー「NovaSeq(ノバセク)X」の需要が予想を上回ったことが利益を押し上げた。

総売上高は11億8000万ドルで、アナリスト予想の11億6000万ドルを超えた。

ただ、通期調整後1株利益見通しについては、顧客のバイオテクノロジーと製薬会社の資金難が遺伝子検査ツールや診断製品の売上高の重しになるとみて、従来予想の1.25─1.50ドルから0.75─0.90ドルに下方修正した。

金利上昇に伴って、特に中国の小規模バイオ企業の間で医薬品開発と研究プログラムの資金が圧迫されている。

チャールズ・ダズウェル暫定最高経営責任者(CEO)は「下期の売上高は、引き続き購入に慎重な顧客、中国の景気回復に時間がかかっていること、顧客のノバセクXへの移行に伴う消耗品の一時的な落ち込みが予想以上に大きいことなどからマイナスの影響を受けると予想している」と述べた。

ニュースカテゴリ