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米デフォルト回避へ歳出抑制に合意を、下院議長が民主に呼びかけ

配信日時:2023/01/16 08:09 配信元:REUTERS

[ワシントン 15日 ロイター] - マッカーシー米下院議長は15日、米国のデフォルト(債務不履行)を回避するため民主党が政府支出の抑制に応じるとの見方を示し、バイデン大統領とこの案について協議を望むと述べた。

FOXニュースのインタビューで、米国をデフォルトに追い込むのではなく、給付をセーブする軌道に乗せることが可能なのを大統領は知っているはずだと語った。

また、トランプ政権時代の2019年に議会が財務省の法定債務上限凍結で合意したことを例に挙げ、譲歩が可能だと指摘。「協力を望む相手なら誰とでも協議する用意がある。バイデン大統領がその人物になれると信じている」と語った。

下院監視委員会のコマー委員長も15日、デフォルト回避を望むとした上で、歳出削減に合意する責任は民主党にあると述べた。

CNNのインタビューで、共和党が中間選挙で歳出削減を掲げたことを強調し、「歳出に関して有意義な改革が見られるまでわれわれは譲らないということを上院は認識する必要がある」と述べた。

イエレン財務長官は13日、米国が今月19日に31兆4000億ドルの法定債務上限に達する可能性が高いと明らかにした。財務省が特別な資金管理措置を講じることで6月上旬まではデフォルトを回避できる可能性が高いとした。

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