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昨年の新興国証券資金流入は90%急減、世界的金利上昇など響く=IIF

配信日時:2023/01/12 08:14 配信元:REUTERS

[ロンドン 11日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が11日発表した2022年の新興国証券(株式・債券)への資金流入額は337億ドルと、21年の3796億ドルから90%強も減少した。世界的な金利上昇やドル高が背景だ。

12月の流入額は11月の366億ドルから17億ドルにまで落ち込み、新興国経済が直面する逆風の大きさを浮き彫りにしているという。

IIFのリポートは「米連邦準備理事会(FRB)が(急激な利上げ政策を)転換するとの期待が状況改善に役立っているとはいえ、なお新興国全般にまたがるリスクが存在する」と指摘した。

22年は中国を除く新興国債券に1083億ドル、中国株に71億ドルがそれぞれ流入した半面、中国債券からは717億ドル、中国以外の新興国株からは100億ドルが流出した。

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