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ゴールドマンの大規模人員削減、アジアで実際に始まる

配信日時:2023/01/12 07:20 配信元:REUTERS

[ニューヨーク/ロンドン/香港 11日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスによる人員削減が11日から実際に始まった。事情に詳しい関係者の話では、削減対象のおよそ3分の1は投資銀行・グローバル市場部門の従業員とされる。

今回の削減規模は、先の金融危機以降で最大となる見通し。関係者の1人は今月ロイターに、ほとんどの主力部門が影響を受け、特に投資銀行の分野は削減規模が一番大きくなると明かした。この関係者は、合計で3000人を超える従業員がゴールドマンを去るだろうと述べた。ゴールドマンの昨年第3・四半期末の従業員は4万9100人で、その6%前後をレイオフすることになる。

別の関係者によると、ゴールドマンは11日にアジアでレイオフを開始。香港とシンガポール、中国の拠点でプライベートバンキングに携わっていた16人と、香港の調査部門にいた8人前後が解雇された。また投資銀行部門などでも解雇手続きが進められている。

英紙フィナンシャル・タイムズは11日、ゴールドマンがウクライナにおける戦争が始まって以降の企業ディール案件の大幅な減少や、資本市場の活動鈍化を踏まえ、出張をはじめとする幅広い経費の見直しも行うだろうと伝えた。

ゴールドマンは市場環境の悪化を背景に、今年支給分の賞与も約4割減らすと予想されている。

リフィニティブのアイコンに基づくアナリスト予想の中央値では、ゴールドマンの第4・四半期純利益は21億6000万ドルと、前年同期比で45%減少する。

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