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NY市場サマリー(11日)ユーロ/ドル7カ月ぶり高値、株式続伸

配信日時:2023/01/12 06:38 配信元:REUTERS

[11日 ロイター] - <為替> ユーロ/ドルが一時7カ月ぶりの高値を付けた。ただ12日の米インフレ統計発表を前に狭いレンジ内の動きにとどまった。

ユーロ/ドルは1.07765ドルと5月31日以来の高値を付けた。終盤は0.15%高の1.07515ドル。

投資家は12日に予定されている米消費者物価指数(CPI)に注目している。米連邦準備理事会(FRB)当局者からは次の政策変更はデータ次第との声が相次いでいる。

市場が織り込む、次回連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げが決定される確率は約75%。フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は6月に4.947%に達した後、12月には4.465%に低下するとみられている。

ドル指数は0.01%高の103.26。

アジア通貨は、中国の再開が支援材料となり対ドルで上昇。中国人民元は5カ月ぶり高値の6.7763元に迫った。

<債券> 米債利回りが低下した。注目される米消費者物価指数(CPI)の発表を12日に控える中、市場ではインフレが持続的に鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げに踏み切るとの見方が広がった。

ロイターがまとめたエコノミスト調査によると、12月のCPIの伸びは前月の7.1%から6.5%に鈍化する見込み。これが株価や債券価格の上昇につながっている。

指標10年債利回りは5.9ベーシスポイント(bp)低下の3.560%。

2年債利回りは2.1bp低下の4.237%、30年債利回りは6.7bp低下の3.687%。

物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物は2.227%。10年物は2.216%。

<株式> 主要株価指数が続伸して取引を終えた。米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え、インフレ緩和により連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速する余地を確保するとの期待から買いが優勢となった。

S&P総合500種業種別指数では不動産と一般消費財の好調が目立った。

<金先物> 持ち高調整中心の商いとなり、小反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比2.40ドル(0.13%)高の1オンス=1878.90ドル。

<米原油先物> 世界的な景気先行きに対する過度の懸念が後退する中で買われ、5営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は前日清算値(終値に相当)比2.29ドル(3.05%)高の1バレル=77.41ドルだった。3月物は2.31ドル高の77.68ドル。

ドル/円 NY午後4時 132.52/132.54

始値 132.56

高値 132.87

安値 132.30

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0752/1.0756

始値 1.0747

高値 1.0776

安値 1.0729

米東部時間

30年債(指標銘柄) 16時34分 106*01.00 3.6657%

前営業日終値 104*12.50 3.7540%

10年債(指標銘柄) 16時34分 104*27.00 3.5373%

前営業日終値 104*05.00 3.6190%

5年債(指標銘柄) 16時34分 100*31.00 3.6597%

前営業日終値 100*20.50 3.7320%

2年債(指標銘柄) 16時34分 100*01.75 4.2200%

前営業日終値 99*31.50 4.2580%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 33973.01 +268.91 +0.80

前営業日終値 33704.10

ナスダック総合 10931.67 +189.04 +1.76

前営業日終値 10742.63

S&P総合500種 3969.61 +50.36 +1.28

前営業日終値 3919.25

COMEX金 2月限 1878.9 +2.4

前営業日終値 1876.5

COMEX銀 3月限 2348.1 ‐18.4

前営業日終値 2366.5

北海ブレント 3月限 82.67 +2.57

前営業日終値 80.10

米WTI先物 2月限 77.41 +2.29

前営業日終値 75.12

CRB商品指数 271.2720 +3.1811

前営業日終値 268.0909

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