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日経平均は4日続伸、米引き締め懸念和らぐ 買い一巡後は小動き

配信日時:2023/01/11 15:26 配信元:REUTERS

[東京 11日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比270円44銭高の2万6446円00銭と、4日続伸して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めへの過度な警戒感が和らぎ、前日の米株市場が上昇したことを好感し、日本株市場でも幅広い銘柄で買いが先行した。ただ、米インフレ指標の発表を明日に控えて、上昇一服後は伸び悩んだ。

日経平均は寄り付きから180円超高と、しっかりとスタートした。その後も上げ幅を拡大し、一時、前営業日比約300円高の2万6479円99銭の高値を付けた。指数寄与度の大きい銘柄群が堅調だったほか、個別物色も活発になり相場を押し上げた。一方、米消費者物価指数(CPI)の公表を明日に控えているほか、新規の材料難で後場は膠着感の強い展開となり、値幅は30円程度にとどまった。

市場では、先月後半からの軟調な地合いから徐々に脱却し、「海外勢を中心とした買い戻しが入りやすくなっている」(GCIアセットマネジメント・ポートフォリオマネージャー、池田隆政氏)との声が聞かれた。先週末に公表された米雇用統計では賃金の伸びの鈍化が確認されたことから、明日公表の米CPIも伸びが落ち着いてくるのではないか、という期待感もあるという。

また、日本株は欧州株などに比べて「下落基調からの戻りが出遅れている」(国内証券・ストラテジスト)との意見も聞かれた。目先の日経平均は、グロース(成長)株が主導となり、先月半ばの水準の「2万8000円程度まで回復する可能性はある」(同)という。

TOPIXは1.08%高の1901.25ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は1.08%高の978.32ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆5894億0700万円だった。東証33業種では、精密機器、電気機器、鉄鋼など29業種が値上がり。空運業、パルプ・紙、陸運業など4業種は値下がりした。

個別では、前日に決算を発表した安川電機が6%高と堅調に推移したほか、値がさのファーストリテイリング、東京エレクトロンがそれぞれ1%超高としっかりだった。

一方、キユーピーは大幅安となった。同社は、2023年11月期の連結営業利益が17.4%減の210億円になりそうだと10日に発表し、嫌気された。

プライム市場の騰落数は、値上がり1493銘柄(81%)に対し、値下がりが287銘柄(15%)、変わらずが58銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 26446.00 +270.44 26362.21 26,332.05─

26,479.99

TOPIX 1901.25 +20.37 1890.55 1,890.24─1

,901.91

プライム指数 978.32 +10.49 973.16 972.89─978

.63

スタンダード指数 1001.81 +5.56 998.30 998.25─1,0

02.76

グロース指数 946.67 +19.71 934.05 934.05─948

.00

東証出来高(万株) 105887 東証売買代金(億円 25894.07

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