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英12月個人消費、実質ベースで減少 ネット通販はストが打撃

配信日時:2023/01/10 13:31 配信元:REUTERS

[ロンドン 10日 ロイター] - 12月の英国の消費支出はクリスマスやサッカーのワールドカップの影響で増加したものの、物価が大幅に上昇したため実質ベースでは減少した。

英金融大手バークレイズが10日発表した調査によると、12月のクレジットカードとデビットカードによる支出は前年同月比4.4%増加した。だが11月の消費者物価(CPI)伸び率(10.7%)を大幅に下回った。

また、英小売協会(BRC)が公表した12月のチェーンストア売上高は前年比6.9%増加したが、物価上昇率を加味した実質ベースではマイナスとなった。

バークレイズのディレクター、エズミ・ハーウッド氏は「パブ、バー、クラブは、クリスマスパーティーやサッカーファンのワールドカップ観戦が追い風になった」と分析した。

電子商取引の業界団体IMRGは10日、12月のネット通販が前年比12%減少したと発表した。郵便局員のストライキによる配送の混乱で18日からの週は特に打撃が大きかったと指摘した。2022年通年では前年比10.5%減と初のマイナスを記録した。

IMRGによると、サイト訪問者が実際に購入した割合を示すコンバージョン率(CVR)は前年同期を20%下回ることがあった。

バークレイズのハーウッド氏は、郵便局員のストで配送がクリスマスに間に合わないとの懸念が生じ、オンライン販売に悪影響を及ぼしたとの見方を示した。生活費の上昇により定期購入サービスの解約も増えたという。

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