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米SEC、FTX投資家にデューデリで説明要求=関係筋

配信日時:2023/01/06 15:18 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXに投資した金融会社に対し、投資に伴うデューデリジェンス(資産査定)の詳細について説明を要求している。関係筋2人が明らかにした。

各社が定めるデューデリの手続きや方針に関する情報や、FTXへの投資を決めた際に手続きに従ったのかについて説明を求めているという。

SECから説明を求められている企業数は不明。SECはこれまで、FTXが米国拠点の90社を含む株式投資家から2019年5月以降に18億ドル強を調達したとの見解を示している。

SECの調査で不正行為は示されておらず、FTXに投資したベンチャーキャピタル(VC)や投資ファンドはFTX創業者サム・バンクマンフリード被告による詐欺の被害者と見なされる可能性がある。しかし関係筋によると、当局から規制面で調査対象になり得る。問題となっているのは、金融会社が自社の株主に対するフィデューシャリーデューティー(受託者責任)を果たしたかどうかだという。

ロイターなどのメディアこれまで、当局がFTXの投資家に同社幹部らとのやりとりの詳細について説明を求めたと報じていた。先月にSECがバンクマンフリード被告を詐欺容疑で提訴した後も投資家への聞き取り調査は続いているが、関係筋は焦点はデューデリに移っていると指摘した。

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