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中国EVメーカーの生産コスト、欧州勢より1万ユーロ優位

配信日時:2023/01/06 08:45 配信元:REUTERS

[ラスベガス 5日 ロイター] - 自動車部品メーカー、フォルビアのパトリック・コラー最高経営責任者(CEO)は、中国の自動車メーカーについて、欧州勢より1万ユーロ(1万0618ドル)安く電気自動車(EV)を生産できると指摘、コスト面で圧倒的に有利なため、欧州勢が自国市場で苦戦を強いられるとの見方を示した。

ラスベガスで開催中の家電見本市「CES」でロイターに述べた。

中国勢は「良い車」を生産しており、消費者が安いEVを求めている欧州で輸入を止めることはできないと指摘。米国では高関税で中国勢の市場シェアが制限されており、この問題は欧州の方が「危険」だと語った。

JATOダイナミクスによると、欧州ではEVの平均価格が2015年の4万8942ユーロから5万5821ユーロに上昇したが、中国では6万6819ユーロから3万1829ユーロに下落し、ガソリン車の価格を下回っている。

コラー氏は、中国メーカーが低コストでEVを生産できる理由について、欧州勢より研究開発費と人件費が安く、設備投資が少ないためだと指摘した。

フォルビアは世界7位の自動車部品メーカー。仏フォルシアが独ヘラーを買収して誕生した。比亜迪(BYD)など、中国の多くの自動車メーカーに部品を供給している。

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