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米検察、FTX破綻に絡み4億6500万ドル分のロビンフッド株押収へ

配信日時:2023/01/05 12:32 配信元:REUTERS

[4日 ロイター] - 米検察当局は、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの創業者サム・バンクマンフリード被告に関連する米新興ネット証券ロビンフッドの株式を押収する手続きを進めている。連邦検事が連邦破産裁判所で明らかにした。

株式は5600万株に上り、約4億6500万ドル相当。連邦検事のセス・シャピロ氏は破産管財人の管理下に置くべき資産とは考えていないと語った。

同株は経営破綻した米暗号資産融資のブロックファイ、FTX、バンクマンフリード被告などが所有権を主張。シャピロ氏は押収手続きを進めるのに伴い所有権の問題を解決できるとの見方を示した。

バンクマンフリード被告は、顧客資金を自身のヘッジファンドであるアラメダ・リサーチの経営支援などに流用したとして、詐欺や共謀といった罪で起訴されており、無罪を主張している。

同被告はアラメダから借りた資金で自身が90%を所有する会社エマージェント・フィデリティ・テクノロジーズを通じてロビンフッド株約7.42%を購入したという。エマージェントの本拠地であるカリブ海の島国アンティグア・バーブーダの裁判所に12月に提出した宣誓供述書で明らかにしている。

アラメダはブロックファイから融資を得るためにロビンフッド株を担保として差し入れた2日後に破産を申請。ブロックファイはロビンフッド株を差し押さえるためにエマージェントを提訴している。

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