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来年の世界自動車販売5.6%増、需要減退が打撃に=S&P

配信日時:2022/12/21 14:22 配信元:REUTERS

[20日 ロイター] - S&Pグローバル・モビリティーは20日のリポートで、来年の世界の乗用車と小型商用車の合計販売台数は前年比5.6%増にとどまるとの見通しを示した。これまで2年続いた蓄積需要は残るものの、金利上昇や値上げなどのマクロ経済的な逆風によって需要がスムーズに表れないリスクがあるとし、需要減退がより前面に出て生産や在庫再積み増しのサイクルに影響すると予測した。

今年の同販売は1.3%減の7920万台と推計した。

生産については今年を6.0%増と推計。今年初めの段階では来年にコロナ禍前の生産水準に戻ると見込んでいたが、これは早くても2025年以降になりそうだとの新たな想定を示した。

来年の地域別の販売需要予測は欧州を緩やかな景気後退の予想から1390万台にとどめた。米国は7%増の1480万台。中国の販売は新エネルギー車への販売奨励策の延長や国内の自動車生産持ち直しが追い風になると予想した。

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