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中国企業の12月景況感、約10年ぶり低水準 コロナ急増で=調査

配信日時:2022/12/19 11:44 配信元:REUTERS

[北京 19日 ロイター] - ワールド・エコノミクスが19日発表した中国企業の12月の景況感指数は、2013年1月以来の低水準となった。新型コロナウイルス対策の規制の大半が急に解除されたことによる感染急増が影響している。

調査は12月1─16日に2300社を超える中国企業の営業担当者を対象に実施。景況感指数は11月の51.8から12月には48.1に低下し、調査開始以来最低となった。

ワールド・エコノミクスは「中国の経済成長が劇的に鈍化し、2023年には景気後退(リセッション)に向かっている可能性があることを示唆している」と指摘した。

12月のビジネス活動は急激に落ち込み、製造業とサービス業の営業担当者指数は共に50を割り込んだ。

ワールド・エコノミクスは「コロナの悪影響を受けているとする企業の割合は調査開始以降で最高水準に達し、回答者の半数以上が何らかの形で事業に影響が出ていることが示された」と説明した。

今年の中国経済の成長率はわずか3%にとどまり、約50年ぶりの低成長になると見込まれている。

恒生銀行(中国)のチーフエコノミスト、ダン・ワン氏は「状況が好転するまで、少なくともあと一四半期かかる可能性がある」とし、「特に飲食店やジム、ホテルなどサービス業で多くの零細企業が流動性を使い果たしている」と指摘した。

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