情報BOX:パウエル米FRB議長の会見要旨
[14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は13─14日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ、4.25─4.50%とした。
パウエルFRB議長がFOMC後に行った会見の内容は以下の通り。
*多くの領域をカバーしたが、金融引き締めの完全な効果はまだ感じられない
*われわれにはまだやるべき仕事がある
*物価の安定なくして堅調な労働市場は維持できない
*十分なインフレ抑制に向け、利上げ継続が適切と期待
*米国経済は昨年に比べ大幅に減速
*住宅市場の活動が大幅に低下
*金利上昇は企業の設備投資にも重し
*労働市場は依然として極めてタイト
*求人数は年初より減少しているが、労働市場は依然として均衡を欠く
*10月と11月のインフレ率、月次では上昇ペースが歓迎すべき鈍化を示す
*インフレリスクは上向き
*インフレ期待は依然抑制されているが、現状に甘んじている余裕はない
*金融情勢は短期的に変動、長期的には制約的な政策の反映が重要
*金利に敏感な部門では需要への影響が見られる、それ以外の部門に影響が及ぶには時間がかかる
*0.50%ポイントの利上げ、利上げ幅としてはまだ大きい
*利上げを実施する余地はまだある
*FRBの見通しは計画ではない、経済に確実性はない
*FRBの決定は入手されるデータ次第
*FRB、引き続き会合ごとに決定を行っていく
*FRBは力強い措置を実施している
*歴史的経緯、尚早な金融緩和を強く警告
*FRB、目的達成まで軌道から外れない
*十分に制約的な政策スタンスにはまだ達していない
*政策委員の見通し、FRB政策金利の行方を判断するのに最適
*今年は毎回の金利・経済見通しでピーク金利見通しが引き上げられた
*次回もピーク金利見通しが引き上げられるかは断言できない
*ピーク金利はデータが悪ければ引き上げられるが、インフレ指標が軟化すれば引き下げられる
*今年前半は迅速な利上げが重要だったが、現時点では利上げペースの速さはそれほど重要ではない
*最終的な金利水準がより重要
*金融・経済情勢に基づき2月に判断
*どの程度まで金利を引き上げるかはインフレの進展や金融情勢、政策をどれだけ制約的にする必要があるのかの判断に基づく
*ある時点で政策は十分制約的になる
*インフレが持続的に下向くと確信できるまで金利をピーク水準で維持する必要があるというのがFOMCの確固たる見解
*住居費は来年には下向くと想定
*空室率はなお極めて高い
*非住宅関連のサービスインフレが下向くためには相当な時間が必要
*サービスのインフレ期待が迅速に下向くことはなく、一段の利上げ必要
*これが金利のピークを引き上げた理由