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米輸入物価、11月は5カ月連続で下落

配信日時:2022/12/15 00:29 配信元:REUTERS

[ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日に発表した11月の輸入物価指数は前月比で0.6%下落し、5カ月連続のマイナスとなった。石油製品の他、幅広い商品の価格が下落したのが全体を押し下げた。今後数カ月にわたって物価上昇率が緩やかになるとの見方を支えるものとなった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は、関税を除く輸入価格で前月比0.5%下落だった。

10月は0.4%下落していた。

11月の前年同月比は2.7%上昇し、伸び率は2021年1月以来、1年10か月ぶりの低さだった。10月は4.1%上昇していた。

米労働省が13日発表した11月の消費者物価指数(CPI)も伸び率が鈍化していた。

米連邦準備理事会(FRB)は14日に政策金利の50ベーシスポイント(bp)引き上げを決定すると見込まれている。前回の11月までは4回連続で75bp引き上げていた。

11月の燃料・潤滑油の輸入価格は前月比2.8%下落。10月は2.7%下げていた。

11月の石油・石油製品は3.3%下落。一方、食品・飼料・飲料は1.8%上昇した。

燃料、食品を除くコア輸入物価は0.6%下落。10月は0.1%下げていた。米国の主要貿易相手国の通貨に対するドル高で伸びが抑えられた。

ドルは今年に入ってから貿易加重ベースで約6.2%上昇している。

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