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ダンスケ銀行、米司法省にマネロン有罪認め20億ドル支払い

配信日時:2022/12/14 10:07 配信元:REUTERS

[ワシントン 13日 ロイター] - デンマーク金融大手ダンスケ銀行は13日、大規模なマネーロンダリング(資金洗浄)への関与の疑いで米司法省の刑事捜査を受けていた問題を巡り、銀行詐欺の罪を認めた上で罰金20億ドルの支払いに合意した。

ダンスケ銀行は2008年から16年にかけて現在閉鎖したエストニアの支店を通じ、ロシアなどにいるリスクの高い顧客らに資金洗浄を事実上持ちかけ、資金計約2000億ユーロ(2120億ドル)を不正に米金融システムにアクセスできるようにしたとして、各地の当局が長く捜査を続けてきた。米司法省は同行が少なくとも途中から違法性を認識していたと断定。この件で米連邦政府が同行と刑事措置の正式合意に至ったのは初めて。

同行のブレッシング会長は「われわれは当局側の接触を受けて以降、ずっと協力してきた。問題解決の条件を受け入れる。留保なしに謝罪し、過去に起こした許されざる過ちと不正の全責任を負う」との声明を出した。

米司法省の捜査とは別に、同行は米証券取引委員会(SEC)が進めていた民事調査についても和解に達し、民事制裁金と不正利得返還として4億1300万ドルをSECに支払うことにも同意した。

司法省のポライト次官補はロイターの電話取材に対し、この問題に関与した個人の責任追及などの捜査は続いていると強調した。

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