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ソフトウエアのクーパ、PE投資のトーマ・ブラボーに身売りで合意

配信日時:2022/12/13 08:20 配信元:REUTERS

[12日 ロイター] - クラウドベースの米ソフトウエア企業クーパ・ソフトウエアは12日、プライベートエクイティ(PE)投資会社トーマ・ブラボーに身売りし、非公開化することで合意したと発表した。全額現金で支払われ、評価額は債務やアブダビ首長国の政府系ファンドによる少数持ち分込みで80億ドル。

クーパ・ソフトウエアは企業の製品・サービス購入を支援するソフトウエアを提供。8-10月期の総売上高は17%増加した一方、純損益は8410万ドルの赤字だった。

今年は物価高騰や消費需要減退、ウクライナ危機などを背景に世界的に株価が低迷し、特にハイテク株が痛手を受けた。こうした中で一部のソフトウエア企業が、PE投資会社による買収の標的となっている。

こうした案件で銀行から資金を調達する道は険しくなったが、トーマ・ブラボーの場合はシックス・ストリートが主導する投資家グループから26億ドルの「ダイレクト・レンディング」を供与され、これが一部資金の手当てにつながった。事情に詳しい関係者はロイターに、このグループにはオークツリー・キャピタル・マネジメントやアポロ・グローバル・マネジメント、ブラックストーンなども含まれていると明かした。

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