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中国当局、人民元下支えで基準値設定に調整措置復活模索=関係者

配信日時:2022/09/28 07:28 配信元:REUTERS

[上海 27日 ロイター] - 中国当局は大手銀行に対し、2年前に撤廃された人民元の基準値設定に伴う調整措置「逆周期因子(カウンターシクリカルファクター)」を復活させるよう働きかけている。急速な下落傾向にある人民元の下支えが狙いだ。事情に詳しい関係者が27日、明らかにした。

大手14銀行は、人民銀行(中央銀行)が毎日発表する人民元基準値を算出するための相場気配値を提出しており、そこに適用されるのが逆周期因子。ただこの調整措置は、人民元が急上昇した2020年に廃止され、当時当局は人民元を市場実勢に委ねることを決めていた。

関係者の話では、気配値を提出する幾つかの大手行が27日、逆周期因子を加味するよう促され、そうした調整が数日中に実行される可能性があるという。

人民元は今年に入ってから対ドルで11%余り値下がりしており、当局はこれまでもさまざまな対応策を打ち出してきた。関係者は、逆周期因子の復活も人民元相場を再び上向かせるのが目的だと説明した。

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