午後3時のドルは143円後半で堅調、米大幅利上げ控え
[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から小幅高の143円後半。0.75%の大幅利上げが予想されている米連邦公開市場委員会(FOMC)を今夜に控え、ドルは底堅く推移した。
ドルは午前の取引で143円半ばから後半へ一時上昇。日銀が国債市場で、予定になかった中長期・超長期国債を対象とする臨時オペを通告したことで、金融緩和を堅持する日銀の姿勢が、あらためて円安圧力となって表れる形となった。
市場で話題となったのは、スウェーデン中央銀行が20日、市場予想を上回る1%ポイントの利上げを実施したこと。海外市場では、これをきっかけに日本国債の先物が売り込まれたほか、円が小幅に買われるなど「今回の日銀会合で政策修正が行われるとの観測が一部で出回った」(外銀)という。
米国も市場の利上げ幅予想は0.75%だが、一部では1%の引き上げを期待する声も根強い。FOMCが今回提示する経済見通しには年末の政策金利水準が明記されるため、年内残り2回のFOMCの合計利上げ幅が判明することになる。同時に25年の予想も新たに加わるとあって、注目点が多い。
あす、市場予想通り日銀が金融緩和政策を維持し、スイス中銀が0.75%の利上げに踏み切ってマイナス金利から脱却した場合は「日本と主要中銀の対照的な金融政策がより意識されやすく、円売り圧力がかかりやすい」(りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、武富龍太氏)との声が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 143.94/96 0.9948/52 143.25/29
午前9時現在 143.58/60 0.9969/73 143.18/22
NY午後5時 143.72/77 0.9970/74 143.28/32