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米債価格の下げは終局間近、パフォーマンス好転へ=バンガード

配信日時:2022/09/20 02:40 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 世界第2位の資産運用会社バンガードは米債の下げ局面が終わりに近づいているとみていると、バンガード債券グループのシニアポートフォリオマネジャー兼米債・TIPS(インフレ指数連動債)部門責任者、John Madziyire氏がロイターに述べた。

バンガードのポートフォリオマネジャーらは、米債がすでに下落局面の最悪期を迎えており、成長率が急激に低下し始めたら、連邦公開市場委員会(FRB)が金融引き締めを撤回する可能性が高いと想定。「FRBが積極的になればなるほど、ハードランディングのシナリオに近づく。ハードランディングの局面では、素早い方向転換が起こり、その時点で債券のパフォーマンスが再び上がり始めるのは明らかだ」とし、「そのような事態を想定しているのであれば、よりディフェンシブに傾くはずで、資金は米債に向かうだろう」とした。

また、過去の利上げサイクルでは、FRBの最後の2回の利上げの前、つまり、利上げサイクルが終わる3─6カ月前に利回りがピークに達していたとした。

バンガードの運用資産は約7兆3000億ドル。  

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