NY外為市場=ドル軟化、FRB利上げ観測で週間では上昇
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが軟化した。ただ、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて米連邦準備理事会(FRB)が積極姿勢を維持するとの見方から、週間では上昇した。
ドル指数は前日比0.1%安の109.68。週間では0.6%上昇、年初来では約15%上昇している。
OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「ドルがピークに近いという観測は押し戻されつつある。強気なドル買い意欲が多く見られる。このポジショニングは、おそらく来週のFOMC後の動向に強く反映されるだろう」と述べた。
英ポンドは一時、37年ぶりの安値となる1.1351ドルまで下落。終盤では0.5%安の1.1416ドルだった。
ユーロは0.1%高の1.0008ドルとなった。
ドル/円は0.4%安の142.87円だった。週足では0.2%高と、5週連続上昇した。
来週はFOMCが最大の焦点だが、日銀とイングランド銀行(英中央銀行、BOE)も政策決定会合を開催する。
3人の関係筋によると、日銀には、円下支えのために利上げや緩和方針の修正を行う意思はないという。
OANDAのモヤ氏は日銀の介入の可能性について「もう少し見極めが必要だろう。FRBが1%ポイントの利上げを行う可能性があり、19日は日本の祝日だ。今介入してもFRBの決定で潰される可能性がある」と指摘した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.47%下落し1万9598.00ドルだった。
ドル/円 NY終値 142.91/142.96
始値 143.20
高値 143.35
安値 142.86
ユーロ/ドル NY終値 1.0015/1.0019
始値 0.9983
高値 1.0036
安値 0.9954