Reuters Japan Online Report Business News

午後3時のドルは144円台へ上昇、24年ぶり円安水準を再び更新

配信日時:2022/09/07 15:25 配信元:REUTERS

[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル高/円安の144円前半。一時144.38円まで上昇し、1998年以来約24年ぶりの高値を更新した。米金利の上昇でドルが買われる展開が続いている。

米長期金利はアジア市場の時間外取引で一時3.36%台と、6月16日以来の水準まで上昇。ドルは再び全面高となり、対円で24年ぶり高値を更新したほか、主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数も、2002年以来の高水準をつけた。

市場では、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での75ベーシスポイント(bp)の利上げを一段と織り込む動きが強まっている。「ボラティリティの高まりを背景に、きょう145円を付けてもおかしくない状況」(みずほ証券のチーフ為替ストラテジスト、山本雅文氏)だという。

午前の取引では、松野博一官房長官が「最近の為替市場は急速で一方的な動きがみられ憂慮している」などと発言したことで、ドルが上げ幅を縮小する場面があった。市場では「『一方的な』という実弾介入に向けた新たな文言が加わった」(国内証券)ことに関心を示す声が上がった。

ただ、米金利の上昇がけん引するドル高に対するけん制が強まったとは受け止められず「円売り安心感が広がった。日本としては打つ手なしとの見方が強い」(同)という。

ドルは歴史的な高値に達したものの、米金利の上昇がどこまで進行するか見通しが立たず、ドルの具体的な上値めどは参加者の間でも明確にはない。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 144.13/15 0.9891/95 142.58/61

午前9時現在 143.15/17 0.9895/99 141.67/71

NY午後5時 142.79/80 0.9902/06 141.41/45

ニュースカテゴリ