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午後3時のドルは堅調で140円前半、ユーロ20年ぶり安値

配信日時:2022/09/05 15:20 配信元:REUTERS

[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅高の140円前半。ユーロが対米ドルで20年ぶり安値を更新するなど、ドルが堅調な動きとなった。

朝方から0.99ドル前半で上値の重い展開だったユーロは、午後に入り一段安。3時過ぎに一時0.9876ドルまで下落し、2002年12月以来約20年ぶり安値を更新した。

手がかりは、ロシア国営のガスプロムが2日、「ノルドストリーム1」の主要ガスタービンで油漏れが見つかったとして、問題解消まで欧州へのガス供給を再開しないと発表したこと。

発表が日本時間の3日未明と「欧州市場終盤の時間帯だったため、欧州市場の織り込みが十分ではなかった。きょうは米国が休場のため取引量は増えづらいが、ユーロ売り圧力は続きそうだ」(外銀)という。

対米ドルで大台を割り込んだことを受け、ユーロは対円でも売りが加速。138円後半と前週末海外でつけた1カ月半ぶり高値の140円後半から、2円近い下げとなった。

対ユーロでドルと円が同時に買われたため、ドル/円は140円前半で売買が交錯した。

2日発表の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を上回ったものの、賃金の伸びは鈍化し、失業率も3.7%へ上昇。市場筋によると、米金利市場では9月に0.75%の利上げが行われる確率が7割から5割超へ低下した。「利上げ幅論争は8月消費者物価指数の発表まで持ち越しになった」(証券)格好だ。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 140.34/36 0.9882/86 138.71/75

午前9時現在 140.53/55 0.9906/10 139.23/27

NY午後5時 140.20/23 0.9951/55 139.61/65

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