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NY外為市場=ドル軟調、雇用統計まちまち

配信日時:2022/09/03 06:10 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが20年ぶりの高値から若干戻した。朝方発表された雇用統計で失業率が上昇すると同時に、賃金の伸びが緩和したことで、連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げを決定する際に若干の余裕が得られたの見方が出ている。

8月の雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を若干上回る伸びとなったものの、時間当たり平均賃金は0.3%上昇と、7月(0.5%上昇)から鈍化。失業率は3.7%に上昇した。

雇用統計発表を受け、主要6通貨に対するドル指数は3連休を控えた薄商いの中で上下に揺れ動き、終盤の取引では0.064%安の109.52。ただ、週初からは0.6%高い水準にある。

コンベラのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「雇用統計の内容がまちまちだったことを口実に利食い売りが出た」と指摘。OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「全体として、市場はFRBの一段と積極的な利上げに備えているようだ」としている。

ユーロは対ドルで0.21%高。ただ0.9965ドルと、引き続き等価(パリティ)割れ。欧州中央銀行(ECB)は来週の理事会で0.75%ポイントの利上げに踏み切る可能性があるとの見方が出ている。

英ポンドは0.24%安の1.1516ドル。英保守党は党首選の結果を5日に発表する見通し。

円は対ドルで0.04%高の140.125円。前日の取引で1998年以来初めて140円台に乗せていた。鈴木俊一財務相はこの日、必要に応じて対応すると述べた。

ドル/円 NY終値 140.20/140.23

始値 140.30

高値 140.79

安値 139.93

ユーロ/ドル NY終値 0.9951/0.9955

始値 0.9996

高値 1.0033

安値 0.9946

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