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日本電産、業績悪化で関社長が辞任 後任に小部副会長

配信日時:2022/09/02 15:32 配信元:REUTERS

[東京 2日 ロイター] - 日本電産は2日、業績悪化の責任を取って関潤社長兼最高執行責任者(COO)が辞任すると発表した。新社長には小部博志副会長が就く。

関氏の辞任は2日付、小部氏の社長兼COO就任は3日付。

関氏は永守重信会長に請われて日産自動車から日本電産に転じたが、就任から1年足らずの今年4月に最高経営責任者(CEO)の職から外れ、COOに降格。電気自動車の駆動モーター事業に専念していた。代わって永守氏がCEOに復帰した。

永守氏は自身の復帰を発表した際の会見で、経営判断の速度を上げて業績を成長軌道に戻すと不満を示していた。

日本電産は1973年に永守氏が創業。売上規模2兆円近い企業に育てたが、後継者探しが課題となっている。2013年には日産の中核子会社カルソニックカンセイ(現マレリホールディングス)社長だった呉文精氏を副社長に据えたが、統括していた車載や家電事業で期待された実績を上げることができず15年に退社した。

18年には副社長だった吉本浩之氏を社長兼COOに選び、創業以来初めての社長交代として注目を集めたが、20年に再び副社長となって退社した。

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