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日銀、10年357回債対象に連続指し値オペ実施へ 国債補完供給要件も緩和

配信日時:2022/08/31 18:23 配信元:REUTERS

[東京 31日 ロイター] - 日銀は31日、9月1日から当分の間、10年物国債357回債を対象に連続指し値オペを実施すると発表した。金利0.25%で無制限に買い入れる。これまで実施していた356回債の連続指し値オペは9月20日まで行う。

国債先物の受け渡し適格銘柄のうち、最も割安な銘柄(チーペスト銘柄)が356回債から357回債に切り替わることに伴う措置。日銀は9月1日から、357回債、358回債、359回債を対象に国債補完供給の要件を緩和することも発表した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、このうち国債補完供給の要件緩和については、市場では特段事前に予想されてはいなかったと指摘。その上で「日銀としては流動性にさらなる配慮を見せたと言える。ただし、今すぐこの措置が必要とされるほど需給が逼迫しているわけではないので、明日以降のマーケットで何かが変わるというわけではないだろう」との見方を示した。

(和田崇彦、植竹知子)

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