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ユーロ圏の銀行、23年まで融資巡るリスク上昇=仏銀行連盟

配信日時:2022/08/31 09:48 配信元:REUTERS

[パリ 30日 ロイター] - フランス銀行連盟(FBF)のニコラス・テリー会長は30日、ユーロ圏の銀行の融資ポートフォリオを巡るリスクが景気低迷と高インフレにより2023年まで上昇すると指摘した。

ロイターとのインタビューで「リスクは年末にかけて徐々に上昇し、23年を通して上昇する」と語った。

ユーロ圏経済が景気後退(リセッション)入りする明確なリスクがあるとし、今後6─9カ月の経済成長は横ばい、今後1年のインフレ率は6─8%になるとの見通しを示した。

一方、フランスの銀行にとって不良債権は問題ではないと指摘。国内不動産業界については、住宅ローン金利がユーロ圏内でも特に低く、固定金利であるため健全な状態だと説明した。

また、米ワイオミング州で開かれた経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演について「中央銀行の最初の職務が物価安定であることは疑いの余地がない。講演はそうした中銀の責務を再確認させ、そのように受け止められるべきだ」と述べた。

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