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トヨタの世界販売と生産、7月も前年割れ 海外生産は過去最高

配信日時:2022/08/30 13:40 配信元:REUTERS

[東京 30日 ロイター] - トヨタ自動車が30日発表した7月の世界販売(トヨタ車とレクサス車のみ)は、前年同月比7.2%減の79万7179台と11カ月連続でマイナスとなった。半導体の需給逼迫や新型コロナウイルス感染拡大による部品供給不足の影響が続いた。世界生産も前年を割り込み、計画も下回った。ただ、海外生産は7月として過去最高だった。

世界販売のうち、国内は25.3%減の10万4431台、海外は3.6%減の69万2748台だった。部品不足で生産調整を余儀なくされ、新車の供給が遅れた。生産が受注に追いつかず、スポーツ多目的車(SUV)「ハリアー」など一部の車種では注文の取り消しや受注を停止する事態にも追い込まれている。

世界生産は8.6%減の70万6547台と4カ月連続で前年を下回った。80万台(国内は25万台、海外は55万台)とみていた7月の計画に対しても下振れた。内訳は、国内が28.2%減の22万1817台。半導体不足のほか、自社工場・一部仕入先での新型コロナ感染者発生、豪雨被害などの影響を受けた。一方、海外は4.5%増の48万4730台と3カ月連続でプラスとなり、7月として過去最高となった。

トヨタは通期の世界生産見込み約970万台を維持しているが、8月も生産調整が続いており、先行きは不透明となっている。

日野自動車とダイハツ工業も含めたグループ全体では、世界販売が6.2%減の87万2757台で11カ月連続で前年割れ、世界生産は6.9%減の83万5192台と4カ月連続で前年を下回った。

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