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11日の米株式市場の概況、利上げペース鈍化期待で買われるも上値重くダウ平均株価は小幅続伸

配信日時:2022/08/12 08:31 配信元:MINKABU
 11日の米株式市場で、NYダウは前日比27.16ドル高の3万3336.67ドルと続伸した。朝方発表の7月卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%下落と20年4月以来初の前月比低下となり、市場予想の0.2%の上昇に反して低下した。前年同月比では9.8%と6月の11.3%を下回り、前日発表の7月の消費者物価指数(CPI)の下振れに続き、インフレのピークアウトを示唆する指標となったことから、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めペースが鈍化するとの見方が台頭。金融引き締めが景気を冷やすとの懸念が薄れたことで景気敏感株を中心に買いが入り、主要3指数はそろって続伸してスタートした。  週間の新規失業保険申請件数が26万2000件と市場予想(26万3000件)をわずかに下回ったこともあり強含む展開が続いたが、午前中ごろ以降は当面の強気材料を織り込んだとの見方が徐々に広がり、また、10年債利回りが2.9%台に上昇すると、相対的な割高感が意識されやすいハイテク株が売られるようになった。NYダウは小幅続伸して引けたが、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比74.892ポイント安の1万2779.913で引けた。なお、ニューヨーク市場の出来高概算は8億6035万株だった。  なかで、前日発表の決算を好感しウォルト・ディズニー<DIS>が買われたほか、エクソン・モービル<XOM>、ウォルマート<WMT>、JPモルガン・チェース<JPM>、シェブロン<CVX>も高い。また、米アクティビストの大量保有が判明したニューヨーク・タイムズ<NYT>やカーディナルヘルス<CAH>も買われ、好決算発表のディラーズ<DDS>も大幅高した。  ナスダック市場では、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>、エヌビディア<NVDA>などが下落。自動運転ソフトをリコールするよう要求を受けたと報じられたテスラ<TSLA>も売られ、決算が市場予想を下回ったソノス<SONO>も急落した。 出所:MINKABU PRESS

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